花壇を通り過ぎようとした時、何かに気付いた。
「えっ?お水……、上げてる?」
花壇に近寄り、秋桜の周りの土を覗き込む。
明らかに濡れている。
誰が?
園長?
朝の水やりは柚の仕事だった。
決まっている訳ではなかったが、来るのが一番早い柚がいつの間にか当番になっていた。
「誰なんだろ?って、園長しかいないか」
水やりの事よりも、何故、園長がこんなに早く来ているのかが気になった。
「何か急ぎの仕事あったかな?」
柚は急ぎ足で職員室に向かう。
秋桜はピンクの花びらを空へ向けて揺れている。
誰の為でもなく、自分の為に咲く。
きっと花はみんなそう。
「えっ?お水……、上げてる?」
花壇に近寄り、秋桜の周りの土を覗き込む。
明らかに濡れている。
誰が?
園長?
朝の水やりは柚の仕事だった。
決まっている訳ではなかったが、来るのが一番早い柚がいつの間にか当番になっていた。
「誰なんだろ?って、園長しかいないか」
水やりの事よりも、何故、園長がこんなに早く来ているのかが気になった。
「何か急ぎの仕事あったかな?」
柚は急ぎ足で職員室に向かう。
秋桜はピンクの花びらを空へ向けて揺れている。
誰の為でもなく、自分の為に咲く。
きっと花はみんなそう。