保育士は超アイドル!〜恋していいですか?〜

柚は大きなため息をついてその場に座り込んだ。
一気に10歳は年を取った気がする。
いや、それは困る、2歳?いや、1歳かな?と、心の中で自分に突っ込む。
30歳を過ぎての10歳はとてつもなく大きいのだ。
まだ冷たくはない風が心地よく頬を撫でて行く。
気分を落ち着かせるにはちょうどいい。
風にゆらゆら揺れるコスモスも見ているだけで癒してくれた。


「何とか……良かった」


苦手な綾乃をあれ以上怒らせなくて済んだ事、花畑 蜜の事を上手くはぐらかせた事。


「これで良かったのかな」


花畑 蜜の事は他の先生たちも疑問に思っている事だろう。
先生たちの為にも、花畑 蜜の為にも、一度ちゃんと説明する必要がある。
それにしても。
本当は何をしているのだろう。
何故、普通に働く事が出来ないのだろう。
もしかして他に仕事が?
保育士は合間の仕事?お遊び?
花畑 蜜の子供っぽい笑顔がふと浮かんだ。


「笑った顔、可愛いのよね」