保育士は超アイドル!〜恋していいですか?〜

フワッと優しい匂いが花畑 蜜を包んだ。
『いい匂い……』
回る空を見ながらそう思った。
香水じゃない。
そんなキツイものじゃなく。
もっと優しい、邪魔にならない匂い。
そう。
ハンドソープの匂い。
洗いたての。


「うわっ!」


滑り落ちる花畑 蜜の体を優しい石鹸の匂いがしっかり受け止める。
グルッと回った空がピタッと止まった。
焦った心も静かにおさまる。


「気を付けてよ。あなたがケガしてどうするの?」


「柚先生……」


柚の細い腕が花畑 蜜の体を後ろから抱き止めている。
花畑 蜜は振り返り、柚を見上げた。
少し怒ったような顔が見つめている。


「大丈夫?ケガしてない?」