保育士は超アイドル!〜恋していいですか?〜

ピンクの花畑が一斉に秋の爽やかな風に揺れている。
香りは特別しないが、何となく気分的にいい匂いがする。
花畑 蜜はもう一歩、踏み出した。


「あっ!」


まだこの保育園に慣れていなかったせいもあるだろう。
秋桜に気を取られていたせいもあるだろう。
花畑 蜜は足元の階段を踏み外してしまった。
咄嗟に頭に浮かんだこと。
『顔はマズイ!』
絶対に顔をケガしてはいけない。
これは絶対だ。
頭の中のスクリーンにSONIAのメンバーの顔が浮かぶ。
保育園の仕事が終わったら、月夜見 蓮としての仕事が待っている。


『ヤバイ!』
グルッと見上げた空を見ながら体をかばう。
もう手ならいい。
捻挫なら、我慢出来る。
擦り傷なら何とかなる。
顔だけは絶対に守らなければ。


「危ない!」