「今日からお世話になります。花畑 蜜です!この仕事は初めてですが、子供たちが毎日笑顔になれるよう、一生懸命頑張りますのでどうかよろしくお願いします!」
爽やか。
どこまでも爽やかな青年。
そこだけ心地よい風が吹いているよう。
「めちゃくちゃカッコ良くないですか?」
柚の横で花先生が小声で耳打ちする。
「彼女、いると思います?」
『さぁ、どうでもいいんじゃない?』と柚が言おうとする間もなく、花先生が『はい!』と手を上げた。
園長がどうぞと促す。
「彼女、いるんですか?」
『ちょ、ちょっと……』と、柚が花先生の言葉を遮ろうとする。
「いいじゃない?気になるわよね。これだけのイケメンだもの。どうなの?花畑先生?いるの?いないの?」

