保育士は超アイドル!〜恋していいですか?〜

「ちょ……ちょっと!何!?離して!」


柚の全身に一気に力がこもる。
まさか。
自分が。
職場である保育園で男性に抱きかかえられるなんて。
良くない!
柚は自分の体を包んでいる手を振りほどいた。


「あ……ありがとう、ございます。あの、あのね、ここは保育園なの。職場なの。そんな……、小学生みたいな事はしないでくれる?花畑先生」


真っ赤になった顔を見られないようにうつむきながら柚は話す。


「みっちゃん先生でいいよ」


「みっちゃんって……。可愛らしい……。あ、そういう事じゃなくて」


まだうつむいている。


「言いにくい?大丈夫でしょ?子供ウケも良さそうだし。いいよね?」


「あ、あのね、花畑先生、」


花畑 蜜はサッサと中へ進んで行く。


「あっ、柚先生、とってもいい香りしてたよ」


そのひと言に柚の全身が燃えるように熱くなった。