保育士は超アイドル!〜恋していいですか?〜

「蓮さん?」


「折り紙でさぁ、ダイオウイカって作れるかなぁ。ジンベイザメとか。ダイオウグソクムシとか作ってさぁ、折り紙の水族館が出来たら面白くない?大きな色紙とかあるのかなぁ?」


「ダイオウイカ?折り紙って。知りませんけど。って。ねぇ。私の話、聞いてる?」


「え?何?何か言った?」


「もういいわよ」


光は小さくため息をついて、クスッと笑った。
もう、蓮の心は止められない。
全てが動き出してしまったのだ。


「世話が焼けるわね。折り紙の本、探しておくわ。それより蓮さん、新曲の振り付けを考えてよ。明後日、収録なんだから」


「えぇ?明後日?そうなの?」


「いやだ。忘れてたの?大変よ。大丈夫?」


二人はバックミラーで見つめ合う。