Name ~ 名前なんていらない ~








「なに?ここ…」





私が尋ねると、「思い出の場所」と言ってブランコに座った。





私は、その隣のブランコに座った。






あたりは、オレンジ色に染まっていた。



あんなにギラギラと照っていた太陽も、もう沈みそうだった。











「…なあ」


突然、苡槻が口を開いたから、私はびっくりしてしまった。





「な、なに…?」




「陽茉莉ってー、自分の名前好き?…変わってるけど」






それが聞きたくて、私を名前で呼んだのかな。