Name ~ 名前なんていらない ~










「俺は、付き合いたいけどさー。ひーちゃんが、OKしてくれなくて…」




サトは、残念そうに言った。




冗談…?本音…?


どっちか分かんないけど、幼なじみとして、サトのことは好き。


でも、恋愛対象として見たことは1度もない。






――私の好きな人は、苡槻だから。




「ふぅん…」





しばらく3人で歩いていると、駅に着いた。





「んじゃ、まったねーっ!」






サトが笑顔で私に手を振った。






「うん、また明日」





サトは、私と苡槻とは違う電車にのる。