「ごめんね…?協力できないや」
私は、顔の前で両手を合わせる。
「え。……なんで」
「翼咲、他校に彼氏いるから。」
協力できない理由は、他にあるけど、翼咲に彼氏がいることは本当。
「うっわー…。まじか。」
苡槻は、悔しそうで悲しそうだった。
「うん、だからごめん」
「大丈夫…」
苡槻は、唇をかみしめると、「じゃあまたね」と言って、足早に女子のところに戻って行った。
……ふぅん。
翼咲だったんだ、好きな人。
意外でも何でもないけどさ。
翼咲は私と違って可愛いし?
好きになって当然だよね。
「はぁーあ…」

