なんでバレちゃったの!? 私の演技、そんなに下手クソだった!?
動揺して真っ赤になってしまった顔を見られたくなくて、私は反射的にその場で立ち上がった。
いっ……つ……っ!!
途端に左足首を襲う激しい痛み。
けれど今度はどうにか気合と右足でグッと踏ん張り、そのまま倒れずにとどまった。
あ、危なかった……っ。
危うい状況に冷や汗をかきつつも、なんとか元気なことを示そうと尚も余裕な振りをして言葉を続ける私。
しかし……
「う、嘘じゃないもんっ。ほら、ちゃんと立てるしどこも痛くなんか……っ……きゃっ!?」
「危ないっ!!」
調子に乗って威勢よく言葉を発した瞬間、物の見事にバランスを崩し前のめりに倒れ込んでしまった。

