こんなヤツらと付き合ってらんないよ……。



ちゃんと先程謝ったのだから、これ以上難癖つけられるいわれはない。


ただでさえ今日はもめごとが多くてイライラしているのだから。



「何とか言ったらど~なのよっ」



まるで脅すような彼女達の声や視線を、それでも終始徹底して無視する私。


さすがにカチンときたのか、取り巻きの女の子の一人が、私と一緒に荷物を拾ってくれている麻優にまで手を出してきた。



ドンッ



「キャッ」

「あんたも黙ってないで、何とか言いなさいよっ」

「っ! 麻優っ!」




肩を押されてその場に尻餅をつく麻優。


さすがの私もこれには我慢ならず、すぐさま立ち上がり麻優を庇うようにして彼女達の前に立ちはだかった。