「たとえ翔に忘れられちゃっても、あの指輪は私と翔の想いがつまった大切な約束の証だったのに……!」 改めてそのことに気が付き、いても立ってもいられなくなった私は、着ていたパジャマを脱ぎ捨て制服へと着替えた。 続けざまにクローゼットの奥にしまってあった懐中電灯を引っ張り出し、強引に鞄の中に押し込める。 「きっと今ならまだ間に合うはず……!」 そう言って私は、失ってしまった大切な物を取り戻すため、慌ただしく自分の部屋を飛び出したのだった。