「南條……さん……」 翔の彼女……南條さんの姿に、私の体が凍りつく。 そっか……。南條さんと会う約束してたから、こんな人けのない場所にいたんだ……。 突きつけられた光景に、胸がギュッと締め付けられる。 「あの……風間君、これっ」 そう言って南條さんが恥ずかしそうに、翔に向かって何かを突き出した。 よく見るとそれには、可愛らしい包装紙と共に大きなリボンまであしらわれていた。