私が事の真相を知ったのは、だいぶ後、――。
『撮影で海外に行ってくるね。
学校、ちょっと休むから、亜澄としばらく会えない。
寂しいけど、頑張るよ (;_:)
亜澄も、勉強頑張ってよっ(。-`ω-)』
飛鳥からのメールを、何の疑いもなく信じていた、私。
実際、――――。
学校に登校してきた飛鳥は、普通だったから。
左足の、膝小僧の内側には、大きなテープが貼られてはいたけれど。
「撮影で、切った。」
としか言わない飛鳥の言葉を、私が疑う由も無くて。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…