2年前から始まった関係は、私を愛人へと昇格させて。


幸せに浸っていたのは、半年くらい。


常に人目を気にしなきゃいけないことに、少し心が弱ってきてる。



二人きりの時じゃないと、笑えない。


一緒にいる時しか、甘えられない。



そんな、関係。



うだうだ考えながらも、別れる気なんて、さらさらないわけで。


今夜は外で食事したいな、なんて。


ぼーっとしながらも、顔がにやけていた、私。




「裕木せんせーい。」


「……っ!!」




心臓が飛び出しそうになるくらい、びっくりした。


慌てて声のする方へと、視線を向ける。


一つ下の階段の、踊り場から覗くセーラー服の女の子たち。