目が覚めた時、そこは病室だった。





ああ、死ぬのかも。




このまま、死んでしまうのかも、しれない。




亜澄、―――。




あなたに、どうしても伝えたことがある。





あなたにしか、頼めない。





きっと大哉君は、悲しむわ。





自分のせいだって、責めてしまうかもしれない。





お願い。





私が信頼できるのは、あなただけ。




大哉君を、守って。



私が出来なかったこと、大哉君を愛してあげて。



不器用だけど、優しい人なの。




大哉君を、幸せにしてあげて。





亜澄、――――。





大哉君を、お願いします。