飛鳥、――――。


嫌いになんか、絶対にならないよ。


あなたは私の、大切な大切な、親友なんだから。



「教えてください。」



ただひとつ、思うことは、―――。



『気付いてあげられなくて、ごめんね。』



私たちは、ほんの少し遠慮があったみたいだね。


どんな飛鳥も嫌いになんて、ならない。



「いい加減、けじめをつけなきゃ。


私も大哉も前に進めていないんです。」



「けじめ…?」



「病室で、飛鳥、言ったんです。


自分に出来なかったことを、―――。


大哉に出来なかったことを、私がしてあげてって、飛鳥、最後に言ったんです。


だから、―――。


今がその時だと、思うんです。


お願いします、青藍さん。


教えていただけないですか。


飛鳥の、命日の、前に。」