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その後、俺も体を休めて夕方になるとみんないつもの家に集まり始めていた。
『ガンタのいびきうるさくて寝られなかったし』
『は?それを言うならノリだから!お前こそガーガーうるさくてこっちは寝不足だっつーの』
『まぁまぁ、落ち着いて』
ゲンタ、ノリ、アンナが雑談してる中、バンッ!と勢いよく家の扉が開いた。
『ねぇ、さっきここに来る途中で怪しい人が居たんだけど!』
何故か息を切らせながらシオリが現れた。
『怪しい人?』
真っ先に聞いたのは俺だった。
『う、うん!なんかすごい怖そうな人で……
あ、赤髪で襟足だけ黒い人だった!』
…………………!!!
それって…………………。
『カシワギだな』
リーダーの一言でこの場の雰囲気が一気に変わった
静まり返った部屋。カシワギの名前が出ると決まってみんな険しい顔になる。その空気を破ったのは…………。
『だーからっ!カシワギってなんなの?
昨日リーダー後で教えてくれるって言ったじゃん』
シオリだ。少し場違いな空気だけど重たいのが嫌いな俺としては救われる。
『あーそうだったな。ごめんごめん。
カシワギはな…………』
リーダーはシオリをなだめながら、カシワギについて簡単に説明していた。
その間も何だか部屋には微妙な空気が漂っていた。