「近未来少年少女」





広場には朝の匂いと芝生の匂いが混ざっていた。

そこの広い空間にポツンと二人だけ。


『どうだった?夜遊びは』

リーダーは大きくあぐらをかいて座っている。


『楽しかったよ』

『…………そっか』


多分リーダーが聞きたい事はこんな事じゃない。
それなのにリーダーはなかなか話題を切り出してこなかった。


『あ、あのさっ……』


俺が話そうとした時、何もない空間にある言葉が響いた。



『ユウキはこの世界をどう思う?』


その瞬間、何故か苛立ちさえ芽生えた。

遠回しに誘導するような言い方は好きじゃない。
それに…………。


『なんでそんな事俺に聞くの?』


『…………』


『俺は昨日この世界に来たばっかりで何も分からない。分からないけど………リーダーはみんなに何か隠し事があるんじゃないの?』


リーダーに会ってから、ずっと思ってたいた事。



『リーダーの事もこの世界の事もまだよく知らないよ。でも俺に何か話があるから呼んだんでしょ?』


リーダーの横顔は明らかに険しかった。


話したい、けど、話せない。

そんな風に見えた。