‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐カ…シ……ワギ??
『おーいっ二人とも!
なにノロノロ歩いてんだよーっ!!』
ゲンタが遠くで俺達を呼んでいる。
『うるせーよガンタ。そんなに急がなくても店は逃げないって』
リーダーが笑いながら大声を出す。
それに続くようにみんなも笑う。
…………………まただ。
またリーダーは何事もなかったようにする。
それから七番街に着いて人が沢山賑わっていた。
さすが“遊びの街”と言われるだけある。
ここに居る人達全員、この世界の住人なんだよな………。俺はすれ違う人みんなの顔をチラチラ見てしまった。
『着いたぜ』
そんな中、ゲンタの足が止まった。
そこにあったのはものすごい大きなゲームセンター。店内は爆音の音楽と色んなゲーム機の効果音が響いていた。
ゲンタはスタスタとお気に入りのゲーム機に座って、女子達はUFOキャッチャー、ノリはコインゲームをやっていた。
しかも、ここのゲーム機全てがタダなんだって。