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その内、辺りが暗くなり外は完全に夜になっていた
『さぁ、そろそろ行きますかっ!』
勢い良くゲンタが腰を上げると、みんなもそれぞれ出掛ける準備をした。
『ほら、ユウキも行くよ?』
シオリが俺の腕を引っ張る中、まだいまいち状況が理解出来ていない。
『行くって……どこに?』
『私達の1日はこれから始まるんだよ』
そう言えばここの住人達は夜に活動するって言ってたっけ。一番先に外へ出たのはゲンタで、その姿はもう遠くにあった。
『まぁ、行けば分かるよ』
リーダーが冷静に俺の肩を叩く。
訳も分からずシオリに手を引かれながら四番街の店通りに出た。そしてパーッと広がるその景色に思わず息を飲んだ。
昼間は普通の街だったのに夜は眩しいぐらいイルミネーションがチカチカしていて、まるで別世界。
それに均一に立っている街灯は白からオレンジ、
青から赤へと七色に明かりが変化している。
まるでお祭りみたいだ。
『こんなので驚くのはまだ早いぜ?』
ゲンタが得意気に腕組みをしていた。