それを聞いたみんなは思い出したように笑い出した。そしてゲンタの顔もみるみる赤くなっていく。
『『……………??』』
俺とシオリが顔を見合わせる中、
『ちょ、いいじゃんっ!そんな事は……』とゲンタが話を反らそうとしてる。でもみんなが逃す訳がない。
『実はね♪』
『あ、ユキお前……』
『いいじゃない。下らない理由なんだから』
『ちょ、アンナまで……』
『確かに下らねーよなっ』
『…………ノリっ!』
みんなとゲンタの掛け合いが続いて、リーダーがと留めをさした。
『ほら』
ゲンタの腕の袖を無理矢理まくると、そこには刺繍が彫ってあってアルファベットでGANTAの文字
要するに、ゲンタが頼んだアルファベットが間違っていた為そのまま彫られてしまったらしい。
『………ぷっ』
俺とシオリは思わず吹き出してしまった。
『わ、笑うなよ。俺じゃなくて店の奴が間違ったんだよ!』
『まぁまぁ、もう取り返しがつかないんだから諦めなよ。ガンちゃん?』
ユキがそこに油を注ぐ。
『今時、小学生でもしない間違いね』
『確かに』
『一生消えねーしな』
アンナ、ノリ、リーダーが口を揃えた。
『もー勘弁してよ。俺が一番恥ずかしいんだから……』
ゲンタが泣きそうな声を出していて、俺は自然に笑っていた。
今日初めて会ったみんなだけど、
打ち解け合うのに時間はかからなかった。
リーダーのあの言葉が気になるけど、
それでもこの世界で上手くやっていけそうだ。



