「近未来少年少女」





俺は諦められず、もう一度再送信したけど結果は同じ。


『え、じゃぁこれは……』とリダイアルからフクに電話をかけてみたが、プープーと虚しい音が響くだけだった。


『な?言っただろ?』

その様子を見ていたリーダーが口を開いた。


『これって……どうゆう事……?』


『どうゆう事ってそのままだよ。連絡どころか俺達はもう元の世界に帰る事は出来ない』


『……………え…』


なんとなく体が寒くなって血の気が引いていくのを感じた。

そして、リーダーは当たり前の事を当たり前に言うかのように淡々と言った。



『この世界に出口なんてないよ。
みんなこの世界を甘くみてる。』


リーダーの言葉が何故か胸に突き刺さる。

確かに夢の国と現実世界を行ったり来たり出来るほど、甘くない。


だけど俺はこの言葉の意味をまだ理解出来ていなかった。

でもこれだけは分かる。


俺はもう来てしまった。
この世界の住人になってしまった。

これが現実。