部屋に戻った俺はすぐにベッドに倒れこんだ。
ギシッとスプリングが軋んで枕に顔を埋めたまま動けない。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐フリーチルドレン。
ふっと頭に浮かんだ。
それは大人にならなくていい夢の国。
『自由な世界か……』
そうポツリと呟いた後、俺はポケットから携帯を取り出した。迷う事なくメールBOXを開いてあのメールを眺める。
【FREE CHILDREN】
そしてENTERの文字。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐君はこっちに来ないのかい?
何故かあの時の言葉がこだまする。
押してしまおうか、そう人差し指が動いた時ブーブーと突然携帯が鳴った。画面には着信【シオリ】と表示されていた。
シオリっ!?
『も、もしもし?』
俺はベッドから体を起こしてすぐ電話に出た。
『もしもーし♪』
こっちの心配をよそに電話の向こう側では甲高い
シオリの声が響いていた。ずっと音信不通だったくせにシオリのテンションはいつも以上に高い。
『学校来ないで何やってんだよ?電話も全然出ねーし』
『ごめんごめん。色々あってさ、それより……』
『つーかちゃんとフクにも連絡してやれよ。あいつかなり心配してたんだぞ』
俺はシオリの話しを遮ってペラペラと喋った。
とりあえず元気そうで良かった。何かあったんじゃないかって心配したけど、この様子なら大丈夫そうだ。



