『このままみんなバラバラになっちゃうのかな?』
シオリがボソッと呟く。
俺は向かいの椅子に座りながら自分の気持ちを言った。
『………俺はずっとダイキ組に居るよ。リーダーの仲間で居たいから』
みんながどう思ってるか分からないけど、例え何があっても俺はダイキ組で居続けたい。
『うん、私もっ!私もダイキ組に居たい』
シオリがやっと安心した顔になった。
その様子に俺が微笑んでいるとシオリは『私ね、
ユウキになら何でも話せるんだ。なんでだろう……』と首を傾げた。
なんでだろうって俺に聞かれても…………。
まぁ、頼りにしてくれるのは嬉しいけど。
『でも私は全然ユウキに何もしてあげられてないけどね』
『そんな事ないよ』
『………え?』
『これから話す事聞いてくれる?』
この世界にいる人達はみんな住人ってひとくくりにされるけど、その中で本音を話せるのはたった数人
それにはシオリも含まれている。
“これから話す事”
それは今ある俺の記憶。
つまり今まで生きてきた全ての事。
自分が忘れてしまう前に誰かに話せば、その人の記憶に残れると知った。だからシオリがいつか親に捨てられた事実を忘れても俺は覚えている。
その痛みと一緒に。
だから俺も大切な事を忘れる前に話したい。
どうでもいい事、ちっぽけな事、笑われるような事、何でもいいから思い出せる全ての事を‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐。



