『カシワギは今まで自分の事を理解してくれる人は誰も居なかったって言ってた。ずっと1人で生きてきたって。だから俺は誰も信じないって………』
カシワギの過去。
カシワギも何かを抱えてこの世界に逃げてきた住人。今はあんな感じだけど、みんなと同じで色々あったんだな……。
『俺はあいつの理解者になりたかった。カシワギの気持ちを分かってあげれるのは自分だけだと思ってた。だけど、』
『…………だ、だけど?』
『あいつは少しずつ変わっていってしまった』
リーダーの顔が寂しそうだった。今まで色んな感情のリーダーを見てきたけど、こんな顔は初めてだ。
悲しい顔や寂しい顔は少なからずいくつか見てきたはずなのに……そのどんな表情よりずっとずっと重い。
もしかしたら俺は勘違いしていたのかもしれない。
リーダーがカシワギにこだわるのは、
強く、強く対立してるのはきっと………………。
『変わって、何が変わったの?』
俺は今のカシワギしか知らないから、どうしても気になった。
『………俺はのんびり仲良くこの世界で暮らしていけたらいいと思ってた。でもあいつは…………』
リーダーの眉間にシワが寄る。そして、
『カシワギは刺激を求めた。ルールや掟のないこの世界を退屈だと思ったんだろうな。だからあいつはだんだん俺と距離を置くようになったんだ』



