「近未来少年少女」




『って言っても、どこから話せばいいかな……』

リーダーは苦笑いをしながら顔をポリポリ掻いている。


『長くなってもいいよ。俺ちゃんと聞くから』

多分、その口調や様子からして一言では言い表せない関係がありそうだ。そしてリーダーはゆっくりと話し始めた。


『俺がこの世界に来たのは4番目だって言ったろ?3番目だったカシワギは何も知らない俺に色々教えてくれたんだ』


カシワギがリーダーに………?
正直、全然想像出来ない。


『先に言っとくけど、今のカシワギのイメージは取っ払って考えろよ?』

『………?』


『あの頃と今じゃ、あいつはまったく違う人間になってるから』


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐お前は本当に変わっちまったんだな。
俺の中でリーダーが言った言葉。

カシワギが変わったって一体…………。その理由は
リーダーの口から明らかになった。


『俺とあいつはすぐに友達になった。毎日一緒につるんでお互いの事を話す仲になってた』

『………』

『俺は現実世界の事をもうほとんど覚えてないけど、カシワギは俺の過去を知ってるし、俺もあいつの過去を知っている』


……………そっか。
自分自身が記憶を無くしても、その前に誰かに話せばその相手はこの世界で聞いた事だから忘れる事はない。

つまり俺も全てを忘れる前に誰かに話せば、
その人の記憶に残るという事か。