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その後ゲンタと別れた俺は、1人で街を歩いていた

ゲンタの言葉、ズシッと胸に刺さった。


ここは仮にも夢の国。

何をやっても、何をしても許される。

時間なんて関係ない。

遊んでも、楽をしても文句は言われない。


誰にも縛られないこの世界に長く居続けた住人達は、元の世界に戻った時、普通の生活が出来るだろうか?


俺はここから出たい。
その気持ちは今でも変わってない。

だけど大人になりたいか、なりたくないかと聞かれたら……なりたくないと答える。


こんな中途半端な気持ちでこの世界から出て、
俺は弱い自分に負けないで前に進む事が出来るのかな。

ゲンタと話した事で色んな感情が溢れだしていた。

そして、それと同時に分かった事もある。


言いたくても言えないもどかしさ。

全てを言う事は出来ない、でも分かって欲しい、
悟って欲しいと思う気持ち。

俺は知らず知らずに言わなくても伝わって欲しいとゲンタに訴えかけていた。

きっと、メグもこんな気持ちだったのだろうか?