「近未来少年少女」




『ふざけんなよ……っ。もう時間がないんだ。早くここから出なきゃいけないのに何で教えてくれないんだよ!』

俺はさらに声を上げた。


頭に血がのぼって、ここから出たい事を口走ってしまった。でもそんな事はどうでもよくて………

今は早く、全てを忘れてしまう前にこの世界から出ないといけないのに……焦りは大きくなるばかりで、どうしようもない不安が俺を支配する。


メグは俺が出たいと知ってもそれに触れもしなかった。


『あんたが自分の足で歩いて、自分自身で思い出すしかないのよ。あたしはそのキッカケを作る役目。だから全てを話す事は出来ないの』

『………』


自分の足で歩いて、自分自身で思い出す?

それが俺の胸に突き刺さって余計に冷静さを奪った


『あんたの気持ちも分かるわ。でも……』


『わかんねーよ。メグには絶対俺の気持ちなんて分からない』


俺以上に辛そうなメグの顔なんて全然見えてなくて、冷たく突き放してしまった。