『ここよ』
メグが足を止めたのは一軒のプレハブの前だった。
それは俺や他の住人達と同じ家。
何の迷いためらいもなく中に入るって事は、
ここがメグの家なのかな……?
リーダーが神出鬼没で特定の場所には居ないなんて言うから、てっきり俺達と同じ家は使ってないと思ってたけど……
案外、普通の場所に住んでるんだな。
『入って』
俺は言われるがまま、玄関で靴を脱いだ。
家の中は物が多くてゴチャゴチャしていた。
何もない殺風景の俺の部屋とは大違いだ。
しかも壁や物は原色使いの派手なカラーで目が疲れる。
どこを見ても蛍光色の雑貨ばかりだけど、明らかに独自で塗っただろって物もたくさんあった。
俺はジロジロ見てはいけないと思いつつも、目が勝手に移動してしまう。メグは女の人だし、実は女性の部屋に入るのは初めてだったりする。
『言っとくけど、ここあたしの本当の家じゃないからね』
そんな様子を見たメグがさらりと言った。



