『んで?あの駄菓子屋はあんたの記憶なの?』
メグはスタスタと歩きながら訪ねてきた。目的地もどこへ向かっているのかもまだ分からない。
『…………多分』
この世界が住人達の記憶で成り立ってる事実を当たり前のように聞いてくる。俺は知ってるからいいけど、知らない人だったら困惑するだろうな…………。
『じぁ、俺からも質問していい?』
『なによ?』
『…………俺達、初対面だよね…?』
メグは俺がユウキだって分かってから、明らかに顔色が変わった。それに本物のユウキって言ったり、不自然な点は多々ある。
もしかして、この世界に同じ名前の奴が他にも居たって事なのかな?
でもメグの俺への接し方は初対面でする感じではない。
『会うのは初めてよ。でもさっきも言ったけど、
あたしはあんたの事よく知ってるの』
『………なんで?』
『馬鹿ね、あたしに知らない事なんてないのよ』
メグの不適な笑みが何を意味するのか、俺はまだ知らない。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐メグミ。
信用していいのか分からないけど、きっと俺が知らない事、知りたい事をたくさん知ってるに違いない
そんな事を思いながらたどり着いたのは、一番街の家通りだった。



