「近未来少年少女」





『そ、それじゃねーの……?』

俺の話しを聞いたリーダーがゴクリと息を飲んだ。


『い、いや違うだろ。だって……』

後遺症は何もなかったし、すぐに退院して普通に元気だったし。それに………


『記憶喪失って全部忘れるって事でしょ?俺みんなの事全然覚えてたよ?』


確かに事故に遭った前後の記憶は飛んでるけど、
それって事故をした人なら珍しい事じゃないし。


『そうとも限らないだろ?一部の出来事だけ忘れるって場合もあるだろうし』

『一部の出来事……?』


俺が考えていると、リーダーが気になる点を的確に指摘した。


『じぁ、その友達は?』

『え?』


『事故に遭う前に遊んでた友達だよ。それは誰だか覚えてんの?』


友達?えーと……………だ、誰だっけ?

速答出来ない俺を見てリーダーが声を上げる。


『ほら!覚えてない事あるじゃんっ』


『だ、だって10年も前の出来事だよ?
そんな急に言われても…………』


仲が良かった友達は何人も居たけど、事故に遭う前に遊んでた友達は…………友達は…………
お、思い出せない。


『それがMだったりして……?』

リーダーが半信半疑で言った。