「近未来少年少女」





確かにカシワギとこうして会話をしたのは初めてで、いつも噂話だけでカシワギという人間のイメージを勝手に作っていたのは事実だった。

でもそれとカシワギの仲間になるのとは別の話だ。


正直、仲間になるとか、ならないとか
面倒だなって思ってる。

ここでもし俺が情報を知る為にカシワギの仲間になったとしたら………それはリーダーを裏切る事になるのかな?


俺はただ早く、この世界から出る手掛かりが欲しい。それだけなのに……………


この世界は色々ありすぎて、
自分が何をしたら正しいのか分からない。


『はぁ………』


俺はあの部屋から出て、今は遊園地の敷地内を歩いていた。そしてため息が止まらない。


『カシワギさんに何か言われたの?』

俺の隣には何故かナカジが居る。

その理由はカシワギが帰り際『九番街は広いし複雑だから街の境目まで送ってやれ』とナカジに頼んだから。


『別に何も言われてないよ』

『そ?カシワギさんってあんな怖い顔してるけど
優しい所もあるよね。ユウキ君を送っていけなんてさ』

『………』


多分それは優しさじゃない。

九番街をあちこち調べられたくないから、見張りを付けて決まったルートしか歩かせないんだ。

こうしてただ歩いてるだけなのに、監視されてるような視線を感じる。