「近未来少年少女」





それから暫くして九番街は忽然と姿を現した。

まるで異世界の入口のような大きな門。5メートルはあるその門はまるで向こう側の景色を見せないようにしてるみたいだ。

カシワギが鉄の扉を押すと、それは左右に大きく開いた。


『ようこそ、俺の城へ』

扉の先にあったのは衝撃的な世界。


『ここが九番街………?』


第一印象は“うるさい”

確かに見た目は遊園地だけど不釣り合いなヘビメタの音楽が街中に流れていた。


そして上も下も目がチカチカするぐらい眩しい照明。あちらこちらに風船が浮いているけど、それは真っ黒に塗りつぶされてドクロのマークが書かれている。

しかも可愛らしい建物や外壁はペンキの落書きだらけだ。


見渡せば観覧車やメリーゴーランド、ゴーカートにジェットコースターなどの乗り物がたくさんあるけど、それもペンキで汚されていて…………

これじゃまるで遊園地跡地のただの廃墟だ。

そこに不良が住み着いて占領してるみたいな。
九番街は想像以上にカシワギ色に染まっていた。