俺は早く出口を聞き出さないとと焦っていた。
でもここで取り乱したらミノルは教えてくれない。
でも…………………。
『俺がこの世界を望んだだって?』
引っ掛かったミノルの言葉。
『そうでしょ?だから今ここに居るんじゃない』
『…………違うだろ?』
『?』
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐違う。
確かに俺は大人に不信感を持っていたし、
将来に不安も感じていた。
だけど俺を何度もこの世界に来るように仕向け、
わざわざ道案内までして俺を………………
『俺をこの世界に連れてきたのはお前だろ?』
そう、俺をここに連れてきたのは間違いなくミノルだ。
『だから君が望んだから僕は………』
『違うだろ、ミノル』
さとすように繰り返した。
俺はもう知ってるし、もう分かってる。
『……………お前はこの世界にとって特別な人間。
俺はそんなミノルにわざわざ連れてきてもらうような、そんな人間じゃない……』
他の住人達みたいに、
この世界に来れる方法はいくらでもあった。
それなのに“この世界を作った人間”であるミノルが俺の前に現れた。
俺なんかよりずっと前にここに居たリーダーでさえも存在を知らなかったのに。
みんなの前に決して姿を見せなかったミノルが俺の前だけに現れて道案内するなんて………
どう考えてもおかしいだろ?



