‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐偶然じゃないよ。
誰かが俺の中で言った気がしてハッとした。
この世界はここの住人達の記憶で作られてるって事は………これはまさか俺の記憶?
【ウノ町二丁目 駄菓子屋坂本】
俺はもう1度表札をじっくり見てみた。
でも本当にこんな駄菓子屋知らな……………
いや、一瞬でも目に入ればそれは記憶。
きっとこの駄菓子屋は俺の記憶のはず。
多分、忘れてしまっている自分の知らない記憶…………。でも二丁目なら知らない訳がないよな……。
駄目だ、全然頭が働かない。とりあえず日が昇ったら改めて調べにこよう。
明るい所で見れば何か分かるかもしれないし、もしかしたら考えてる間に思い出す可能性もあるから。
俺は帰り道を歩きながら必死で記憶の糸を探っていた。
だけど全く駄菓子屋なんて記憶にない。それどころか普段使わない頭を使ったせいかガンガン痛くなってきた。
気が付くと街には朝日が差し込んできて、時間は朝方の4時。
ってか結局一睡もしてないし…………。
年を取らない世界なのに寝ないと体は疲れるし、
何も食べなければ腹も減る。
なにがリアルでなにがリアルじゃないのか
境界線は曖昧だ。



