暫く歩き進んでいると、ふっとある物が目に入った
それは二番街と一番街の境目。表の店通りから離れた場所に1つの建物を見つけた。
遠くから見ても分かるその建物の外観は、
良く言えばレトロ、悪く言えばボロい。
近付いてみると余計古さが目立って、いつ崩れてもおかしくないぐらいボロボロだった。
周りには今にも消えそうな電灯が外に1つあるだけで他には何もない。建物の中は真っ暗で何も見えなかった。
店…………なのかな?
家ではないよな…………?
つーかなんでこんな所に……いや、なんでこの世界にこんな昭和みたいな建物があるんだ?
俺は外観に古びた表札のようなものを発見した。
暗くてよく見えないし、錆びてて文字もかすれてる。それを手でなぞりながら俺は目を細めた。
ウノ…………マ……チ
に…ちょう……め
だがし……や……さか……もと??
【ウノ町二丁目 駄菓子屋坂本】
表札にはそう書かれていた。
『ウ、ウノ町二丁目っ!?』
思わず自分の目を疑った。だってウノ町は俺が住んでいた町の名前だから。
『………なな、なんで……』
しかも二丁目は俺の家がある番地。
でもこんな駄菓子屋近所にはないし………
そもそも見た事がない。
もしかして違うウノ町とか?
でもウノ町なんて珍しい名前だし、こんな偶然あるのか………?俺は一人で動揺しまくっていた。



