あれ、今一瞬変な空気になった気が…………。
考えてみればここは俺の家だし、ここで寝る訳にいかないよな。一応、俺も男だし…………。
『いや、別に変な意味で言ったんじゃねーよ?』
『わ、分かってるよ!』
『じぁ……家まで送るよ』
俺達は外へ出て五番街の家通りを歩いた。
街灯があるから真っ暗じゃないけど、みんな遊びに出掛けているのか家通りは静かだ。
『別に送ってくれなくてもいーのに。
夜だから店通りに行けば人も居るしさ』
シオリが照れ隠しなのかブツブツ隣でぼやいている
『ばーか、もしもって事があるだろ?それに危険な奴も少なからずこの世界には居るんだよ』
『ふーん♪』
ふーんって………。シオリはスキップをしながら俺の前を歩いていた。
今日の夜空はとても綺麗で無数の星が輝いていた。それを1つ1つ眺めながら、これも偽物なんだって思う。
一番目立つ一等星も、オリオン座も誰かの記憶の中の夜空なのかな。それともあいつが作った人工物?
なんだかジオラマの箱に閉じ込められてる気分だ。
『ねぇ、ユウキ』
シオリの足が突然止まった。
『ん?』
『今日はありがとね』



