「近未来少年少女」




俺の質問がストレート過ぎたのか、シオリは目を丸くしていた。もっと違う言い方の方が良かったかな………。

でもなんて聞けば…………………



『楽しいよ』

頭でごちゃごちゃ考えてる間に聞こえたシオリの声


楽しいよ、そう返ってくるのは当たり前だった。

今楽しい?なんて聞く方がおかしい世界なんだから


分かっていた、

楽しいと返ってくる事は分かっていたのに、
俺の胸にズシっと突き刺さった。


『私ね、施設で育ったの』


シオリがポツリと呟いた。本人の口から聞くと
やっぱり重みが違う。


『…………うん』


『え、し、知ってたの……?』


『前にフクから聞いて、それで……』


『そうだったんだ』


シオリは少し寂しい顔をした。その後すぐに
『なんで?って聞かないの?』と続ける。


……………なんでなんて聞けるかよ。
それに…………



『色んな事情があったんだろ。それ以上聞かないよ』

俺がそう言うと、シオリから衝撃的な言葉が出た。



『……………私、親に捨てられたんだよね』


『え?』