「近未来少年少女」





家の中は物がなくて相変わらず殺風景だった。当たり前か。何も買ってないし、家に入るのだって2回目だしな。


『ごめん、上がってって言ったけど飲み物とかも何もないや』


『別に大丈夫だよ』


とりあえずはじめから置いてあった椅子に腰かけた。そして何故か沈黙が続く。

思えばシオリと二人きりで話す事って今までなかったし、こうして対面してると変な感じだ。

いつも明るいシオリも今はどこか静かだし………。つーか何も考えないで上がらせちゃったけど、これってなんか………。


『………………ねぇ』


『え、はい』


シオリの問いかけに思わず敬語になってしまった。


『ユウキに1つだけ聞きたい事が
あるんだけどいい?』

それは珍しく真剣な顔だった。


『聞きたい……事?』


『ユウキは何か隠してる事があるの?』


その目は真っ直ぐだけど不安も見え隠れしている。

隠し事が何かと聞かれれば答えられないけど、
隠し事があるかと聞かれたら……………。


『あるよ』


ここでないと言ってもシオリは信じないだろうし、嘘を重ねればまた亀裂を生む事になるから。


『…………そっか』

シオリは深く追求しなかった。

隠し事は確かにあるけど、聞かれても今は言えない。まだ言う事は出来ない。


『じゃぁ、俺もシオリに聞いていい?』

俺の中で浮かんだ1つの質問。


『なに?』



『‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐今楽しい?』