「ふーお兄ちゃん」 儚(はかな)の病室を訪れて、三回目。 一緒に来た刹那や理波には内緒な話でもあるのか、儚は小さく呼んで、来い来いと手招きした。 雅風は「うん?」と返し近づく。 案の定、儚は口元に手を添えて、もっと近寄るように示す。 「ふーお兄ちゃんとお姉ちゃんって、付き合ってるの?」 「………」 何やら爆弾を投下された気がする。