夕凪の机を悲しげに見つめていると、
上條君が言った。
「あいつが逃げるなら、
俺の不戦勝ってことになるよね」
「うん…」
「貝原に勝ったら、言おうと思ってた。
潮音ちゃん、俺と付き合わない?」
「うん…ん? えっ!?
それは… ちょっと…」
顔を赤くして慌てる私に、
上條君はクスリと笑う。
「冗談だよ。今言ってもダメだと分かってる。悔しいけどね。
付き合うのはダメでもさ、デートならいい?
二人で映画でも見て、ご飯食べて話しをする。
それなら、いいだろ?」
「う、うん…」
頷いてしまった。
付き合うのと比較したら、デートくらい大丈夫かと思ってしまった。


