涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


応援していた私も嬉しくなる。


「加奈、やったね!」

と声をかけると、嬉しそうな笑みを返してくれた。



女子バレーの後は、私が出場する女子サッカー。


6人制のミニサッカーで、試合時間は15分と短いもの。



サッカーを選んだ子は、クラスの中で明るく中心的な女子達。


リーダー格は佐伯さんという、美人でスタイルの良い女の子だ。



私達6人は練習せず、ぶっつけで本番に挑む。


やる気がないのかなと思っていたけど、なぜか当日だけは皆、張り切っていた。



佐伯さん達5人は、仲がいい。

その中で私一人、明らかに浮いていた。



それは仕方ないと諦めている。


“大人しいふりして、男癖が悪い”

私に対するそんな噂は、まだ続いているから。



佐伯さん達は私に話しかけてくれないけど、

試合は頑張ろうと思う。



頑張れば、少しは仲良くなれるかも知れない…

そんな淡い期待をしているのも、事実だった。