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体育祭の朝は、校門前の風景が違っていた。
ピンク、黄色、緑…
カラフルなTシャツの生徒達が、正面玄関に向け歩いている。
体育祭はクラスお揃いのTシャツを作るのが恒例で、
うちのクラス1-Dは、紺色Tシャツだ。
教室に入ると、みなワイワイ楽しそうだった。
お揃いのTシャツで体育祭ムードが盛り上がり、
テンションも上がっている気がする。
クラスメイトの会話が耳に入って来る。
「誰だよー、安いヤツでいいって言ったの。
うちのクラスだけ、Tシャツちゃっちぃじゃん!」
「生地薄っ!紺て言うか、ただの青じゃん、アハハッ」
加奈に「おはよ」と挨拶してから、二人してお互いのTシャツを見ていた。
紺色Tシャツは、光に当たると確かにブルーに見える。
色が付いているから下着は透けないが、予想より生地が薄かった。
クラスでTシャツを作る相談をした時、
どうせ体育祭の2日間しか着ないのだから、一番安いのにしようと、誰かが言った。
それで業者に、一枚800円のTシャツ制作を依頼したのだが…


