涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


「お父さん、サーフィンしないの?」



「するよ〜。後でね。
俺の大事な娘がしょんぼりしていたら、放っとけないだろ」



「大丈夫だよ…

夕凪に無視されるのは…もう慣れた…

大丈夫…」




いつも一緒にいた私達が離れてしまった事は、

父も母もすぐに気付いた。



凄く心配してくれた。

何があったのかと、しつこいくらいに聞いてきた。



理由は、言っていない。


あの雨の日が原因なのだと言ったら、

父が自分を責めるかも知れないと思って…



夕凪をずっと待ちたかったのに、私は父に無理やり連れ帰られた。


父は私を心配して雨の中を探し回り、怒ってくれた。



愛されているのを自覚しているから、父には言えなかった。