睨み合う、上條君と夕凪。
それを見て、クラスが湧いた。
体育祭はクラス対抗戦なのに、
同じクラスの二人の戦いを、皆が面白がっていた。
上條君が夕凪に勝負を挑むのは、私を意識してのことだろう。
夕凪に…
申し訳ない気持ちになる。
夕凪にとって私は…
もう、どうでもいい存在なのだから…
体育祭は入学式以来の大きな行事。
毎年、白熱して盛り上がり、祭のように楽しめると担任の先生が言っていた。
私は、楽しんでいる余裕がなさそうだ。
まるで私を賭けたような勝負に、
夕凪を巻き込みたくないと思っていた。
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