涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


乱れた服を直して、私も起き上がる。



夕凪は罰の悪そうな顔して、
謝った。



「潮音、ごめん。
俺、何やってんだろ……
クソッ……」




怒ることは出来ない。

夕凪にこんなことさせた原因は、
きっと私にあるから。



夕凪の気持ちも考えず、またサーフィンできるとはしゃいで見せたのは、軽率だった。



きっと初めは、サーフボードに立つのも難しいだろう。


義足で海に入る自体、恐怖かも知れない。



戸惑いや恐怖を感じて当たり前なのに、それを分かってあげられず、

夢が戻ってきたと、単純に期待を膨らませてしまった。



心の中で反省する私。

夕凪は松葉杖をついて、部屋から出て行こうとしている。



「先に風呂入らせてもらうから。
冷たいシャワーで、頭冷やしてくる……」




サーフィンから逃げた夕凪は、
私からも逃げ出してしまった。