涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


夕凪がムクリと起き上がった。


でも、まだ背を向けたままでこっちを見てくれない。


夕凪の背中に手を当て、もう一度誘った。



「サーフィンしよう?」




夕凪が勢い良く振り向いた。


手首を掴まれ、仰向けに押し倒される。


その上に馬乗りに乗られた。



突然の荒っぽい行動に、声も出せないほど驚いていた。



部屋が薄暗いせいか、夕凪の瞳が濁ってみえた。



ただただ驚いている私に
真顔の夕凪が、もっと驚くことを言った。



「気持ちいいことしたいなら、サーフィン以外にもあるだろ。

楽しむことが目的なら、波じゃなく、お前に乗りたい」




ヤダと言う前に、唇が重なった。


夕凪の冷たい手が、服の中に侵入してきた。