涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


夕凪は記事を細かく読んだみたい。


そして分析した結果、自分は義足でサーフィンするのが無理だと決めつけた。



夕凪が詳しく説明してくれても、
私には納得できなかった。



点数?
ぶざまなライディング?

そんなの、どうだっていいじゃないと思った。



夕凪は、もう一度波乗りしたいと思わないのだろうか。


水しぶきを浴びて、ボードを波に走らせたいと思わないのだろうか。



大会での成績が全てじゃない。

サーフィンを楽しむことが一番大切なのに。



背を向けたままの夕凪に言った。



「夕凪、サーフィンしてみようよ。

きっと気持ちいいよ?

大会とか点数じゃなく、楽しむために、ね?」